元aオタが浦田直也に思うこと

4月20日、AAAのリーダー浦田直也が逮捕された。Twitterのトレンドは一瞬で関連ワードで埋まりそれが現実なのだと突きつけられた。

身体中から力が抜けていくのが分かった。

AAAを好きになって12年目になろうとしていた。

 

好きになって12年目、とは書いたがここ数年はFCからも抜けてしまってオタクともファンとも言えない状態だった。

自分の全てだったAAAから離れてしまったきっかけはなんだったか。それはたぶん、Eighth wonderの最終公演だ。

覚えている人も多いと思うけれど、あの日浦田直也の声は全く出ていなかった。

何公演か参戦したが、心踊ったのは正直言って初めて地元にAAAが来たあの一公演だけだったと思う。

別に、それが悪いわけじゃない。自分に響くツアーじゃなかっただけ。それで終わればよかった。きっとオーラスは楽しく終われる!そう期待して行ったさいたまスーパーアリーナ

だけどあの日、浦田直也の声は出ていなかった。

あの日だけだったかもしれない、風邪だったかもしれない。でも、頭を過ぎったのは「酒」「タバコ」だったのを今でも覚えている。

正直原因はなんでもいい。ただカメラが入る公演でリーダーである浦田直也が万全の状態で臨めていないことに失望した。

それからライブには行けていない。

 

それから個人の活動が活発になって、大好きだった與のアメリカ留学が決まった。バイト先のトイレに駆け込んでしばらく動けなかった。千晃の結婚妊娠が発表された。何が起こったか分からなくて泣きながら家に帰った。

私がAAAを好きになったのはそれぞれのカラーを持った7人が7人で作る曲に、ステージに惹かれたからだ。

もう追えない。そう思って新曲が出れば聴く程度までに落ち着いていた。

 

今年久しぶりにライブに行こうと思った。どうして急にそんなことを思ったのか分からないけれど今の6人がどんなパフォーマンスをしているのか見たくなった。気持ちの整理がついたのか、なんなのか。とにかく今年は行く気満々だった。

 

 

そして、4月20日浦田直也は逮捕された。

 

あまりの情けなさに泣くこともできなくて、ただただ今までの素行とか、見切りを付けたあの日のライブのこととか、そんなことばかり頭に浮かんで途中記憶がない。

15年もやって、メンバーとファンとその全てが「女性に手を上げて」「酒」で「覚えてない」なんて理由で崩れさるなんてあんまりだ。

 

ずっと追いかけてなかったオタクとも言えない奴が何を偉そうに悲しんでるんだって思うかもしれない。自分でもそう思う。

でも、それだけ期間が開いてしまって、昔の熱量がなくてもこんなに苦しいのはたぶん、AAAが自分の青春の全てだったからだ。

青春、なんて大げさな言い方かもしれないけれど本当にあの頃自分の世界はAAAが全てだった。何形態も出るCDを学生のお小遣いじゃ全部買えないから友達と分けて買ったり、お年玉でグッズ買ったり、カレンダーをいつまでも與からめくれなかったり。大学入試の時期に支えてくれたのはCharge&Goだ、ずっと聴いていた。

もっと言えばAAAは人生の一部だった、15年も続くグループを好きになるってそういうことだと思う。

 

 

21日、謝罪会見で活動の休止が伝えられた。

22日、avexから無期限謹慎が発表された。

自分はあの謝罪会見をまだ見れていない。「時折笑みを浮かべる」なんて書かれる謝罪会見を見てこれ以上浦田直也に絶望するのが怖い。はっきり言って、酒をやめられるなんて思えない。

 

 

「平手打ちぐらいで」「直也くんはそんな人じゃない」

びっくりした。自分の周りにも浦田直也を擁護する人が沢山いる。

浦田直也はそういうファンの「甘さ」に甘えていたんだろうな。Twitterに酔って投稿してしまうような酒に弱い男を許してしまう環境が現実にある。

浦田直也はアーティストで、グループのリーダーで成人したいい大人だ。

そんな責任ある人間が酒で自分も自分以外の全ても台無しにしたんだから怒って欲しい。

浦田直也を責める人を無責任に非難しないで欲しい。

被害者の女性がいる。浦田直也を許さないも許すも判断するのはファンでも浦田直也でもない。

 

 

とは言ったけど、自分は一生浦田直也を許せないしもうライブDVDを見返すこともないと思う。CDも、いつか聴きたいと思う日が来るかもしれないけれど浦田直也リードボーカルだから、声を聞かないなんて不可能だ。

大好きな、青春が詰まったAAAをこんな風に思うようになってしまったことがやっぱり悔しい。

今も変わらず好きな人たちのことを思うと勝手に苦しくなる。自分なんかと比べられないぐらい辛い思いをしていると思う。

誰もこんな気持ちを抱えてAAAを応援したいなんて思ってない。だからこそファンには簡単に許して欲しくない。勝手な願望だけど。

 

 

4月20日から抱えたモヤモヤをどうにか昇華したくて勢いで書いた文章だからもうどうしようもない。この気持ちに整理がついたら消す。

 

早くトレンドから浦田直也の写真と文字が消えますように。